旧細川刑部邸

江戸時代を偲ばせる三の丸史料公園
●熊本市古京町/規模:約3.3ha ●熊本市文化課


建物全体の風格と品に対する間の演出


御書斎からの景(簡素さの中にすっきりとあかぬけた間の構成を造り出す庭の美が楽しめる)

 熊本城三の丸史料公園は、熊本城総合整備計画に基づいて熊本城三の丸にある民有地を公有化し、武家屋敷を移築して肥後の伝統文化の集積保存地区とすることを目的に整備されています。

 三の丸地区は、その昔藩主の屋形や上級武士の屋敷が立ち並んでいた所で、当時の歴史的環境や背景を再現し、江戸時代を偲ばせる場所として整備を図っています。

 史料公園は、外庭と内庭に区分され、外庭は一般開放の観賞庭園とし、永青文庫蔵の「二の丸御屋形より眺望の図」を基に、金峰山を借景にした当時の面影を造園していますが、現代の新しい借景と馴染ませる点で苦心しました。主要施設は門・土塀・井戸などの防御施設に、梅園・茶室・芝生広場を配して四季の色彩りを添えて、広がりの中でシンプルでかつ趣きのある外庭を構成しています。内庭は、昭和60年に熊本県重要文化財に指定された旧細川刑部邸を移築復元し、武家屋敷資料館とするため有料区域となっています。そのため庭園整備にあたっては、建物の威容・格式にふさわしい庭園整備が求められました。