熊本県立装飾古墳館と岩原古墳群

古代の精神世界の豊かさを物語る歴史公園
●肥後古代の森 「鹿央地区」 ●熊本県鹿本郡鹿央町岩原/規模:14ha ●熊本県文化課 ●鹿央町役場、山鹿土木事務所


心やすらげる古代からの聖地。古代人との対話ができる歴史的空間の再現。自然の気を養うランドスケープ


地域のアイデンティティを醸し出す、チブサン石人の歓迎モニュメント。緊張した空間に親しみやすさをもたせる演出

 肥後古代の森は山鹿地区、菊水地区、鹿央地区から成る広域歴史公園です。この菊池川流域は、全国でも有数の装飾古墳群地帯で、原始美術を通じて古代の人々の声と精神世界に出会える最も魅力的なミステリーゾーンです。

 肥後古代の森「鹿央地区」(14ha)は、県立装飾古墳館を中心に岩原古墳群と地域交流施設(物産館・古代広場・ハス園)から構成されています。

 これらの装飾古墳群は、石室内の装飾だけではなく敷地条件を巧みに利用し、自然と一体となった美の世界に誘います。

 復元整備をとおして、古代人の計画的なサイトプランや洗練された感性と審美観には驚かざるを得ません。

 私たちは、古代の精神世界の豊かさを現代に、未来に、継承・伝道する役割を担っています。本作品では、古代世界とふるさとの大地を基調にして、より身近な郷土遺産の価値と資質を引き出す造園空間の創出を目標におきました。ふるさとの大地に誇りをもって暮らせる精神的満足感(郷土愛)を新たな地域文化の醸成に転化させています。